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佐倉想の耳打ち

マジでずるい。ずるすぎる。何で聞かせてくれんのよ。何で " ご想像にお任せします " なのよ。

 

silent最終回。イルミネーションの中での想の耳打ち。何を言ったのか知らされてもいなければ口元さえ見せてもらえずに、想像に委ねられたラストシーン。

 

まず、このドラマでは、過去のやりとりとリンクする、対比される場面が多かった。その中でも個人的に印象的なのは湊斗が " 想 " って呼びかけるシーン。高校時代は想が気付かないふりをして、再会直後は反応がなくて湊斗がそれを受け入れられなくて、でも最終的にはLINE使って呼びかけてすぐ近くにいるのに気付かないふりをする、というこの一連。

 

話を戻すと、最終回は放課後に一緒に黒板を綺麗にしているところで、想が「" 紬 " って珍しい名前だよね」って言って、下の名前が呼ばれたことに紬が喜んでる、そんなシーンから始まる。そして物語終盤で、紬はもう一度想に名前を呼んでもらおうとして、想は気付きながら読んであげない、と思いきや何かを耳打ちする。2人は楽しそうに耳打ちを繰り返す。そんなシーンが描かれた。

8年後の2人は同じ教室にやってくる訳だけど、手を繋いで帰る。それは8年前と同じ。そしてイルミネーションの中で紬が「何か言いたいことある?」って問いかける。からの想の耳打ち。

 

どっちの耳打ちも内容は明かされないんか。もうマジでずるい。

 

高校時代の黒板耳打ちは、紬のリクエストからすると想が " 紬 " と呼んだのだろうか。紬も耳打ちを返してるから、" 想くん " って呼んだのか、とも思ったが、大学入学直後の公園での " 想くん " が初めてな気がするので、" もう1回!" とか、そんなところだろうか。SNSで話題になってて気付いたけど、想の最後の耳打ちの時、黒板に写った影が、まるでキスしてるようだったことを踏まえると " 好きだよ、紬 " までは妄想ができる。

 

とすると、8年後のイルミネーション耳打ちは。きっと黒板耳打ちとリンクする内容だったはず。湊斗のことは偶に声を出して " 湊斗 " と呼ぶ想。" 青羽のことも名前で呼んであげて " と湊斗に言われた想。" 伝えたいことあるからもうちょっと待ってて " と言った想(これマジでsubtitleの歌詞まんまよなすごい)。耳打ちの後に涙を浮かべた紬。これらを踏まえちゃうと、やっぱ " 好きだよ、紬 " なのでは?と想像するし、黒板耳打ちもやっぱりそういう内容だったんだろうなと思う。

 

いや、でも、もしかしたら " 好き、付き合って " かもしれない。高校の時と同じ告白。いやーありそうだな、全然ありそう。紬が泣きそうになるのも分かる。

 

結論は、分かんないんですけど、だって答え知らないんで。でも最終回でこんな形で余韻残すsilentってすごいドラマすぎる。

テンポが遅い訳じゃないのに、丁寧で無駄がなくて、主要人物がちゃんと描かれていて、うわ〜こことあそこが繋がるんだ〜っていう演出がたくさんあって、でも全然嫌らしくない。主題歌も天才だったし、2022年ナンバーワンの良質ドラマ。天才。