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「トラウト釣りに渓流に行く」

つい数日前、私は「トラウト釣りに渓流に行く」シーンを待ち望んでいる、と書いた。本当にとても待ち望んでた。SNSの写真見て " これは…くるぞ! " と期待に胸を膨らませていた。

なのに…なのに…なのになのになのに!

実際は、全然待ち望んでいた展開ではなかった。もう2人できゃっきゃしてくれてれば良かったものを。

第8話でレストランデートを逃した真柴と駿は、喧嘩モードかと思いきや真逆。土下座で謝り、朝食を作り、これからはスマホを持つと言うではないか。真柴も全然怒ってないし、むしろ朝食を作ってくれたこと、スマホを持ってくれることに、それはそれは嬉しそうだった。

「あとでこれ送るね」と写真を嬉しそうに見せる真柴に駿も満面の笑み。それは、レストランで目の前にシャチはいたけど、その時も真柴は駿のことを想っていたということだから。時を戻すが、実際「こんな美味しいものを食べ損ねるなんて勿体ないことしましたね」と言っていたし、真柴はシャチには靡かない。

対する駿も「どうして来なかった」とシャチに詰められたものの、最後に「ありがとうございました」と言う。シャチを見て、追いかけるのをやめてしまったが、渡す気は更々ない。これは真柴くるみ藤野駿の勝利!シャチは完敗!

そう心踊ったここが第9話のピークだったのである(頑なな駿派)。

「渓流に行こう」となって、" ついに…! " と期待をさせておいて、おっと、喧嘩が始まる。切ないサントラが流れ始めて、今週の「不思議」を勝ち取るのは、もしやまたシャチなのでは、と不安になる。そしてその不安は的中する。

第7話で「何を言っても嘘っぽくなっちゃうでしょ。その代わり隣にいるから。海越えて来ちゃったからね!」と言った駿は何処に行ったのだろうか。藤野駿よ、私はあなたに200%ベッドしてるからこそ言う。仕事で辛い時に、 " 逃げるな " って言われたらそりゃ無理だわ。逃げたいもんは逃げたいんだよ。

欲しい言葉は人それぞれ。真柴が言った " 答え " も本当に答えかは分からないけど、明らかに無理してる真柴には不安を全部吐き出す場所が必要だったんだと思う。だってほら、シャチの前では吐き出して、泣いてたし。

と現実世界にいる私は思う。" リアルの延長 " にあるように感じさせられるドラマだからこそ、私の " リアル " が偶に出てきては訴えてくる。

だが、これはドラマ。駿は過去に自分が逃げ出したことを後悔してるし、だからこそ真柴には逃げてほしくないって思ってて、それが色濃く出てしまった結果、真柴が本音を吐き出した相手がシャチとなってしまった。2週連続で「不思議」をシャチに譲るとは。

でもレストランで「こんな美味しいものを食べ損ねるなんて勿体ないことしましたね」と真柴が言ったように、" 藤野さん全然わかってないんだから " と結局は藤野駿になるはずなので。最終回は絶対に奪い返してくれよな藤野駿。